観音山ファミリーパーク

アホ発見

かつて世界グランプリに参戦し、今も最高峰MotoGPマシンの開発テストライダーを務めたり、鈴鹿8耐で表彰台に立っちゃったりしている青木宣篤さんの家に、トレーニング風景を取材しに行った。
青木さんはロードバイクをトレーニングに採り入れており、相当走り込んでいる。体型がすっかりローディーになっちゃっているのだ。……けれど、ボトルケージを上下逆さまにつけていたりして、めちゃくちゃチャリに詳しいってわけじゃない。あくまでもトレーニングとして楽しんでいるといった様相だ。
彼の地元の坂に案内されたのだが、「ここを休憩しながら6往復ぐらいするんだよ」とアホみたいなことを言っていた。アホみたいっつうか、アホだ。完全にアホ。1回上りゃ十分だよ……。

もうひとりのアホ

業界の大先輩・ユウさんと行ったのだが、ユウさんもまたアホ組である。ヒルクライマーであるユウさんは、猛然と坂を駆け上る青木さんにヨユーで着いて行ってる。本人は「いやー、いっぱいいっぱいでしたよ」とか「ちぎられて悔しい」とか言ってたが、後ろから見ている分にはかなりヨユーだった。
ごく常識的な一般人であるオレは、アホ2人組にまったく着いていけない。坂までの一般道でも、みるみるうちにブッちぎられていく。全然面白くない。ちぇ。つまんねーよ。もうチャリやーめた。と、言いたくなるぐらいの差だった。

初のビンディングペダルに感動

ユウさんから預かっていたビンディングペダルを装着してもらった。初めてのビンディングに超ビビる。ぜってぇ立ちゴケすると思ったが、一度信号待ちで停車時にズズズーッと足を滑らせたぐらいで、どうにか持ちこたえた。
しかし、やるね、立ちゴケ。ぜってぇやると思う。おかしいよ、自転車と足を固定するなんてさ。考え方がまっとうじゃない。くっついちゃうんだよ? チャリと足が。おかしいでしょうそんなの。やだなー。転ぶのはいいけど、大事なTREK2.1に傷が付くのがいやだ。
と、憂鬱になっている場合ではないほど、オレは感動もしていた。ビンディングペダルは素晴らしい! カッチリした剛性感と、自転車とのスキのない一体感(さっきはそれがヤダって言ってたわけだが)、さらになんつーか、足腰腹あたりのいろんな筋肉がビキビキ使われているかのように感じないでもない躍動感。素晴らしいです、ビンディングペダル

じっくりと感動したいのに

バイクに乗る人……の中でもごく一部の人に分かる例で言えば、ノーマル車両のABS製カウルと保安部品を取っ払い、レース用のFRPカウルに変えた時のような感じだ。
「ああ、これが本来のロードバイクってものなのか」とじっくり感動したかったのに、アホ2人組に「早く来いよ」「遅ぇよ」「いつまでチンタラ走ってんだよ」「おいてくぞ」とアオられまくって、それどころじゃなかった。ビンディングペダルの効能を確かめる精神的ゆとりは皆無だった。

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1:33'43 33.61km 21.5km/h 52.2km/h

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