乗りたくなったから乗った

乗りたくてウズウズ

東北地方太平洋沖地震の発生以降、とてもではないが自転車に乗るような気分じゃなかった。「福島第1原発事故による放射性物質の影響は(ほぼ)ない」と、理屈のうえでは理解していたので、外に出るのがイヤだったわけじゃない。ただひたすら、気力が失われていた。
そんな状態がしばらく続いたが、やがて「体を動かしたい」「自転車に乗りたい」という気持ちが、フツフツと湧いてきた。太もものあたりがウズウズする感覚。ウズウズウズウズする。走りたい。走りたい。走りたい──。
時間ができたこともあって、久しぶりにTREK2.1で出動した。実際にほぼ1ヶ月ぶりだったのだが、それよりはるかに長い時間が経っていたような気がする。地震は、時間の流れも大きく揺さぶった。

何も考えずに回しまくって後悔

漕ぎ出すと、何も考えていなかった。フォームも、ペース配分も、自転車のことも、まだ慣れていないはずのビンディングペダルのことも、何も考えていなかった。風と、光と、自分しかなかった。ただペダルを回した。
そして、回しすぎた(笑)。行きは弱い追い風だったので、実力以上に回せてしまった。当然、帰りは向かい風。しかも強まってる。さらにペース配分をまったく考えていなかったので、もうホントにしんどかった。風イヤもう……。
目的地はいつもの「スズメのお宿」だったのだが、オバサンAがひとりでたそがれていたので断念した。スズメの姿も見えなかったが、この時期は新しい命のために、せっせと励んでいるはずだ。オレは近くのベンチで休むことにした。

心に沁みる「何でもない光景」

犬が近付いてきた。長いリードを付けている。リードを持っているのはやたらと朗らかな笑顔のオバサンBだ。「チチチッ」と舌を鳴らして手を差し伸べると、犬はニコニコ笑いながら匂いを嗅ぐ。オバサンBはどこか満足げに、オレと犬を眺めている。
犬の興味は、すぐにスズメのお宿にいるオバサンAに移った。犬に引っ張られるようにして、オバサンBもそちらに行く。たそがれていたオバサンAは、「あら、来たの。そうなの。うん、そう」と目を細めながら、犬の頭を撫でまくる。オバサンBは「ごめんなさいね〜」と言いながら、やっぱり朗らかな笑顔で、全然申し訳なさそうじゃない。
やがてオバサンBも東屋に腰を下ろす。風に千切れて会話は切れ切れにしか聞こえないが、犬を話題にして、親しげな様子で話し込んでいるようだった。
何でもない光景が、ありふれているからこそ、胸に沁みる。
……これは3月25日の出来事だ。そして書いているのは、4月8日だ。2週間、書くことができなかった。その間、仕事の原稿やバイクのブログツイッターはいくつも書いたのに。本当に本当の自分の正直な気持ちとしては、何も書きたくなかったってことなんだろうな……。
桜はまだつぼみだったけど、今頃きっと満開だ。次に走りに行く時は、もう散っているだろう。そんなに急がなくてもいいのに。

今回のルート

入間川サイクリングロード・豊水橋〜スズメのお宿

今回の収穫

・ペース配分を考えるべき(往路平均26.8km/h、復路平均22.9km/h)。
・風は本当にしんどい。

Tm Dst Av Mx
1:44'46 43.13km 24.7km/h 39.7km/h

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自転車マジでしんどいんですが

乗らなきゃいけない気持ち

いやー、1ヶ月なんてあっという間ですね。何も成し遂げないままに、ただ時間だけが流れ去っていく。まぁ、別に何かを成し遂げようってわけでもないからいいんだけど。
ただ、「ロードバイクがあるのに乗らずに過ごす」っていうのは、精神衛生上非常によろしくない。決して誰かに強制されているわけではないし、走ることで利益を得ているわけでもないから、走ろうが走るまいがオレの自由のはずなのだが、「自転車に乗らない」という事実は、ズシズシとオレの胸にのしかかってくる。
何なんだろうか。
バイク乗りなら、「バイクがあるのに乗らずに過ごす」時の、独特な後ろめたさが分かると思う。1週間ぐらいなら「ま、来週乗ればいいか」。1ヶ月経つと「バッテリー死んだかな」。3ヶ月経つと「カバーめくるの怖ぇな」。半年経つと「もうダメだ……」みたいな。
アレに近い感覚が、自分の体に起こる。1日乗らず、3日乗らずと日数を重ねるうちに、「オレの身体能力は低下しておるなあ」と実感でき、1週間も経てば「もうオレダメ人間!」と自らに烙印を押してしまうのである。
しかし一方で「ダメ人間いくない! 絶対いくない!」という忸怩たる思いもあり(この「忸怩」って字、他に用途はあんのか?)、常に「乗らなきゃ、乗らなきゃ、乗らなきゃ」という強迫観念に苛まされるのだ。ロードバイクなんか手に入れなきゃよかったよ!

交尾に励むスズメたち

本日ようやく時間ができたので、やむを得ず走り出してみる。ま、また風だ……。あったかい。今度は南風さんのお出ましである。うんざり。
でも、いやあ、日差しを浴びて(うんざりの)風を受けながら走るのは、やっぱり気持ちいい。久しぶりのペダリングは力がこもり、グイグイと前に進む。ロードバイク手に入れてよかったよ!
という感じで、往路は南風=追い風の影響もあってテンション高く、いつも通りのスズメのお宿に到着。本日は空室により本館入りできた。仕事の電話をしているうちに(移動オフィスか!)体が冷える。近くの梢でスズメが交尾してる。春ですなぁ。このお宿で、今年もヒナたちが育っていくのだ。

軒先がスズメたちのおうち。ヒナの声が聞けるのが楽しみ。すでに机の上は親スズメのフンまみれだけど、いい、いい! まみれちゃえ!
TTバー(エアロバーって言うんですか?)を付けている自転車が通りすがっていく。実物は初めて見た。あのポジション、なんかカッコいいなぁ……。

カンチェラーラはオレの後輩

問題は復路だ。もうホントにイヤになった。向かい風+ゆるゆると続く上り。イヤさ全開! なんで自転車なんて乗ってんだよオレは!
あまりにもイヤなので、「何かちょびっとでもいいからお楽しみはねぇもんかなぁ」と、さっきのTTバー装着車のポジションをマネてみる。ぬおおっ、巡航速度が+3km/hぐらい向上する予感だ! すげぇ。けど、超不安定だ。当たり前だ。アームレストがないのでヒジをハンドル上部に乗っけて、つかまる所もないままに腕を前方に突き出しているだけなのだから。
いやでも、気分は完全にファビアン・カンチェラーラである。彼は今年TREKを使うそうだが、言ってしまえばオレの方がTREK歴は長く、先輩である。ま、何でも聞きに来るがいいファビアン。TREKのフレーム剛性に合ったペダリングを教えてあげないでもないよ……。
などとくだらないことを考えていたのも束の間、カンチェラーラ的ポジションだとペダルを回さざるを得ない強制強要強引回転システムなので、すぐ疲れて終了。あとはもう、「上りのバカッ!」「風なんか知らないッ!」「下りは好き……」とツンデレを繰り返しながら、黙々と走るばかりであった。

丸出ダメ男なりに

途中ホントにイヤになり、入間川CR内でも人通り及びママチャリ通りが激しいエリアに差しかかったこともあり、20km/hを下回るペースで走る。が、比較的すぐに物足りなくなる。かと言って、ガンガン回す気にもならない。
とかいうビミョーな空気感の中、いつものルートをこなしたわけだが、平均タイムは前回とさほど変わらない。
意外だ……。ホントに意外。何せ約1ヶ月ぶりだし、全然気合い入らないしで、丸出ダメ男くんだった本日のオレだが、自分の感覚以上にそれなりではあったわけである。
ま、あったかかったし、入間川の空気は気持ちよかったしな……。ちょっとずつでも蓄積されてるものがある……と信じよう。

本日のルート

入間川サイクリングロード・豊水橋〜スズメのお宿

本日の収穫

スタパ齋藤氏とよく似た巨体の、SpecializedのMTBをパス。が、カウベル付けてなかったし、フレーム色も違ったっぽいし、別人かな。
安比奈親水公園に膨大な数のジジババ軍団。ゲートボール大会?
・土手滑りを楽しみまくる保育園児。
・帰宅後になぜかリヤタイヤがパンク。スローパンクチャーだったのかな。自転車いじりせざるを得ないからうれしい。

Tm Dst Av Mx
1:43'56 43.04km 24.8km/h 44.7km/h

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入間川サイクリングロード・豊水橋〜スズメのお宿別館

やる気ゼロ以下

ホントに乗りたくなかった。風は吹いてるし気分は乗らないし、どうせ疲れるのは分かってるし、何のためにオレはロードバイクに乗るのだという根源的問いにぶち当たり、全然体が動こうとしない。よし、行くか!
と、相変わらず支離滅裂ながら、どうにかこうにか出発。

ただ眺めるためでなく

前回より風は強いが、往路はほぼ真左からの横風で、ハンドルは取られるものの、ペダリングにはさほど影響がない。どっちかっつうと快調な雰囲気で進む。
しかしペダルを回しながら、「何のために……」という問いが頭の中をグルグル巡る。
別にダイエット目的でもないし、レースやブルベに出るといった目標があるわけでもない。もともとツール・ド・フランスをテレビで観るのは好きだったし、ランス・アームストロングすなわちランス・強腕の著書「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」も持っている。自転車にはメカニカルな魅力も感じる。
でも、それならただ眺めていればいいだけなのに、今は必死にペダリングしている。
……なんなんだろう……?

どうなるのか見てみたい

こうやって自転車に乗り続けていたらどうなるのか経験してみたい、といった好奇心だろうか。この先に何が待っているのか、見てみたい。
以前、レーシングライダー芳賀紀行選手にインタビューした時、「どうしてチャンピオンになりたいの?」と聞いたことがある。彼は、「自分がどう変わるのか見てみたい」と答えた。
今になってその気持ちがよく分かる。体型がどうなるかってことじゃない。ロードバイクに乗ることで自分の心が、考え方が、視野が、いろんなものがどう変わるのか、確かに見てみたい。

またもオッサンに敗れる

スズメのお宿本館はまたしてもオッサンに占拠されていた。ゲ。またかよ。
オッサンをちょっと観察してみたが、ススけたジャンパーを羽織り、イヤホンを装着して半目を閉じている。とてもじゃないけど話しかけられる雰囲気ではない。ムリムリ。ただでさえオレは人見知りなんだから。
やむを得ず別館に。クソー。競争率高ぇなぁ。
あまりにも寒いので、ほとんど休まず復路につく。復路はあからさまに向かい風。上り基調のうえに向かい風。もうイヤ。
とかいう割に、まずまずのペース。2段地獄坂も比較的ひょいひょいと上ってしまった。
よく分からないなぁ……。ホント、同じコースを走ってるのに、どうしてこうも変化に富んでるんだろう。面白ぇなぁ。

本日の視覚的嗅覚的収穫

ものすごい砂ぼこり。
ヴーーーーーと唸りを上げながら空高く舞うでかい凧。
目の前を閃光のような素早さで横切ったカワセミ。ものすごく美しいエメラルドグリーンと鮮やかなオレンジ。
スズメのお宿ではない東屋で、アタッシュケースから複雑そうな電子機器を操るススけたオッサン2号発見。何度か見かけているが、ちょっと不審。
初雁橋手前は何かの工場からケミカルな異臭がしてちょっと怖い。
Tm Dst Av Mx
1:44'35 43.60km 24.9km/h 47.1km/h

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入間川サイクリングロード・豊水橋〜スズメのお宿

やる気ゼロ

出発しようと扉を開けた瞬間に、恐る恐る木々を眺める。ゆ、揺れてる……。風だ……。吹いてるよ風が。もうイヤ。あーあ、今日はやめちゃおっかなー。コタツでぬくぬくしながら仕事でもしよっかなー。よし、行くか!
と、我ながら支離滅裂だが、どうにかこうにか体をTREK2.1に縛り付けて出発。
足が重いのか風が強いのかよく分からないが、とにかく進まない。気持ちもまるっきり乗らないし、全然面白くない。まぁ、たまにはのんびり行けば何か発見があるかもしんねーよな。と、ボウボウと風を受けながら淡々とペダルを回す。

向かい風に心は荒む

8分ほどで入間川サイクリングロードに到着。豊水橋からコースインするのだが、これがまたマジで気分が乗らない。帰っちまおうかと思うが、それもシャクだ。行きたくもないし帰りたくもない。要するにこのままここで野垂れ死んでしまいたい。
とかブータレてても話は始まらないので、とりあえず進む。が、風がすっげー冷たいし、ペースも上げられないから、全然体があったまらない。平均時速はいつもより2、3km/h遅い感覚で、「げっ、まだココかよ」「全然進んでねーじゃん」「重いんだよペダルがよ!」「風やんでくれよ風!」と、だんだん気持ちがサツバツとしてくる。

風のおせっかい

でもまあ、このクソしんどい思いも、いつか何かの役に立つさ。風さんはオレに刺激と負荷を与えてくださってると思えばいい。
「いつも同じルートをご苦労さん。飽きちゃわないように、ちゃんと足が鍛えられるように、ホラ行きますよピーーーープーーーー」
余計なことを!

鼻水止まらず

とか文句ばっか言いながらチンタラ回していても、しっかりと距離を稼いでしまうのがロードバイクの素晴らしいところである。オレが素晴らしいんじゃない。こんだけネガティブなオレでさえ前に進めてくれる乗り物。それがロードバイクのスゴさなのだ。
その証拠に、ちゃんとスズメのお宿まで連れて行ってくれた。しかも今日はママチャリのオヤジもおらず、本館をひとりじめできた。

しかしシンプルな和テイストを重視したスズメのお宿は、↑こんな様子で壁すらない。風通りは最高だが、めちゃくちゃ寒い。ただそこにいるだけで我が鼻孔より鼻水ダーダーと流れ出ずる。
こんなに寒いと、休んでるうちに疲労凍死するかもしれない。走ってた方がマシだ。素早く出発する。

追い風に心晴れやか

復路は追い風基調で、颯爽である。気分はランス・アームストロングである。ランス・腕強である。例によって風向きは常に一定ではないから、必ずしも追い風ではないのだが、全然ラクだ。30km/hを優に超える速度でトゥットゥルーと巡航できる。
ロードバイク最高! 風最高! 風なしの世界なんて考えられない!
行きとはまるで異なる距離感で、「おっ、もうココかよ」「こんなに進んでるんだ」「軽いなあペダルが」「風もっと吹け風!」と、だんだん気持ちが乗ってくる。

パンターニもまっつぁお

入間川サイクリングロードを終点の豊水橋でコースアウトすると、実は「まるひろ坂」という難敵が待ち構えている。彩の国ダさいたまが世界に誇る名門デパート・丸広百貨店入間店前の超ド級の激坂である。
平均斜度3.5%・距離520mを誇る「まるひろ坂」は、かのマルコ・パンターニも尻尾を巻いて逃げ出したという逸話があるとウワサされていないこともない、地獄の激坂である。
復路は必ずこいつを制覇しなければならないので、いつも本当に気が重い。しかも「まるひろ坂」の後にも、恐るべき平均斜度2%・距離360mの「入間市役所坂」が待ち構えているという2段地獄なのだ。

向かい風に鍛えられる

……何の話だっけ?
とにかくそういう坂があるもんでしんどいんだけど、今日は気持ちよく上りまくることができたっつう話だ。マジでいつもより2km/hぐらい速い。
若干の追い風もあったが、どっちかっていうと気持ちの問題だ。何しろ20kmにわたって向かい風にやられていたオレにとって、地獄坂ももはや地獄ではなくなっていたのだ。
わーっはっはっは、恐るるに足らず、地獄坂!! いつでもかかって来……るな! あっち行け! 向かい風も上り坂も大ッ嫌いだっ!

Tm Dst Av Mx
1:43'18 43.06km 25.0km/h 44.7km/h

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入間川サイクリングロード・豊水橋〜スズメのお宿別館

タイムは頑張るための起爆剤

しんどい。結構しんどい。出発までに時間がかかる。いつも同じルートだから、飽きちゃってるのが自分でも分かる。でも今はガマンのしどころだ。
何で? 何で同じルートばっか走ってるの? 道は自由に選んでもいいのに。
それは、タイムを目安にしたいからだ。バイクでレースをしてたからっていうのもあるかもしれないが、どうしてもタイムが気になる。サーキットは同じところをグルグル回り、上達の目安=タイムっつうわけだが、自転車もそのイメージが抜けない。だからつい毎回同じルートを走ってしまう。
あんまり細かいことを気にしないで走りたい道を走りたいように走りゃいいんだけど、頑張るためのいい起爆剤になるんだよね。

ストイックすぎじゃね?

つうわけで本日もサイクルコンピュータを睨みつけながらの走行。ビンディングペダルにもだいぶ慣れてきたし、退院してから1ヶ月以上経ったし、そろそろペースを上げていきたい。
けど、しんどい。
ホント、チャリンコってストイックだよなぁ。
アミューズメント的な要素がまるっきりない骨みたいな殺風景な乗り物に乗って、ヒーコラ言いながらペダルを回すだけ、なんだぜ?
すげぇよなぁ……。

風を気にするなっつうの

風向きが安定しない。南寄りの時もあるし、北寄りの時もある。向かい風かと思ってたら追い風になったと思ったら向かい風でガックリ、みたいなツンデレ度合いだ。安定してりゃ「行きつらくても帰りはラクだ」とか「行きラクして帰り頑張ろう」とかいうように心構えができるのになー。
まぁ前回に比べれば弱風だからそんなに気にならないけど、まったく気にならないわけでもなく。まぁでも気にしていても仕方ないから、例によって「とりあえず回せ」モードに自分を追い込む。

堤防利用で工事区間突破

雁見橋〜平塚橋間の工事は、堤防を走っちまえば突っ切れるとの情報を得て、今日は堤防突破を試みた。
ヨユー。なーんだ、ホントに大丈夫なんじゃん。
初雁橋より下流は、堤防の上を行っていいんだかいけないんだか、Z型に折り返した方がトクなんだかソンするんだか、分かりにくい場所がいくつかある。
だいぶ覚えてきたけど、今日も危うく行き止まりルートに迷い込みそうになった。もうちょっと明確化してくれればいいのになー。

スズメのお宿で寝るオヤジ

そしていつものスズメのお宿に到着……したけど、またもママチャリのオッサンがひとりベンチに横たわっている。パーフェクトに寝ている模様だ。お昼寝を邪魔するのもナンなので、300m先にある別の東屋、オレ的には「スズメのお宿別館」をゴールにした。

行きは21.9kmを平均26.4km/h。まずまずだけど、ちょびっとでも風が吹いてると精神的にも結構しんどいッス……。
スズメのお宿別館にも、スズメのフンが無数にばらまかれていた。ここも季節になればヒナが育つのかなー。ピーピーピー。

んっ? グイグイッ!? おおーっ!

帰りも風向きが安定しない。川上に向かっていくから上り基調なところにきて、向かい風に吹かれたりすると、もーチャリをほっぽりだしてタクシーで帰りたくな……らない。頑張る。オレ頑張るよ。頑張ってみせるよ〜っ!!!
ビンディングペダル、かなりいい。引き脚とか何とかいろいろ難しい作法がありそうだけど、自分なりに回し方を工夫していると「グン!」と前に進む感覚が強まる時がある。「ん!」とその感覚を覚えておいて、また後でひっそりと試してみると、グイグイッと前進する。こりゃあいい! 同じようにダンシングのやり方も何となくつかめてきた。
あくまでも自己流だし、フィーリングでしかないけど、とにかく面白い。ただ、オレは右足の方が小さいらしくて、右足だけシューズの中で動いてしまう。なんとかしないとなー。

Tm Dst Av Mx
1:41'06 43.80km 26.0km/h 40.9km/h

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入間川サイクリングロード・豊水橋〜スズメのお宿

何でまた、風の中を自転車で?

ドアを開けた瞬間に風が吹いててゲンナリする。やだよう、風。しかも北風。ピープーと結構強く吹いてるし。
いやでも、ビンディングペダルに慣れるためにも、失われた体力を奪還するためにも、走りに行こうじゃないか。しくしく。やだよう。
しかし、昨日のチェーン清掃&注油により、走りが軽い。待てよ、……ってことは、結構重くなってたってことだ。ってことは、結構な頻度で注油するべきなのだろうか。
分からない。

ロードバイクはやっぱり繊細くん

分からないことはよくない。さっそく調べてみたら、どうもオレが使っているフィニッシュライン・テフロン プラスルーブ ドライだと、100kmぐらいで注油ってことらしい。
げ。マジで? みんなそんなマジメなの? オレ、全然そんなにマメにやってなかったじょ? やべー、もうちょっとちゃんとしよっと。
しっかしロードバイクって、やっぱ繊細くんなんだなー。お手入れちゃんとしないとダメな子ちゃんなのか。そうか。

今は考えなくていい

そんなわけで、入間川サイクリングロードに入ってからも、比較的軽快にペダルを回せた。ビンディングペダルの使い方も何となく分かってきたような気がしないでもないこともなきにしもあらずな雰囲気になってきた。
要するによく分かっていないわけだが、あんまり引き足だ何だかんだ考えてると面白くないことは分かった。「いやいや、あんまり難しいことを考えずにグルグル回してりゃいいんだよ今のうちは」と気持ちを切り替えた途端に、楽しくなってきたのである。

アメダスならぬカゼデヤンス

とルンルンしていたのも束の間。風の脅威は増すばかりだった。ここで、高精度入間川サイクリングロード専用風速風向観測装置・カゼデヤンスのデータを見てほしい。

本日は北または北西の風で、最大約9m/sの風が吹き荒れていたことが見て取れる。オレは入間川サイクリングロードを左下から右上方向に走る。つまり往路はモロに風にブチ当たりながら走行せざるを得ないのである。

面白くないことだらけ

いやー、しんどいしんどい。みるみるうちに速度が落ちていく。オレの乏しいパワーと乏しいやる気が、どんどん風に吹き飛ばされていく。
ドンッと強い風に吹かれると、ハンドルは取られるし、速度は18km/hとかまで落ちちゃうし、全然いいことがない。ちっとも楽しくない。まるで面白くない。
ようやく初雁橋まで着いた時は、「もうここで引き返そう」とは思わなかった。全然思わなかった。悔しいじゃん、風風情に負けるのは。風に向かって走るのは面白くないけど、風に負けるのはもっと面白くない。
つうわけで、一昨日の折り返し地点だったスズメのお宿まではぜってぇ行ってやると心に誓いつつ、風に押し戻されて泣きそうになりながら、ヒーフーヒーフーヒーフーフー、と走るのであった。

サイクリングロードだけに

ようやくスズメのお宿に到着したが、先客がいらした。ママチャリのオッサンが背中を丸めつつひとりパンを食している。あんまり気軽に話しかけられそうな雰囲気のお方ではなかったので、ちょっと先のベンチで一休み。

ベンチから入間川方向を眺める。どこのサバンナかという光景である。どっかからサイか何かがバババーッと飛び出してきそうである。入間川、侮れず。
今回は迷うことなく迂回路の指示通りに走ったが、後ろにいたオッサンふたり組ローディは迂回せずに土手上を突っ切った様子だった。まぁいいけど。

行きは怖い帰りはよいよい

そして帰路である。押せ! オレの背中を押せ! 風! 押しやがれこの野郎! 行きはオレの腹を押したんだから、帰りは背中を押せ!
っつう感じで、実際速い速い。行きにガマンした甲斐があったってもんだ。クールクルと快調に、実力以上に回すのであった。
トータルで一昨日より平均で1km/hアップ。オレ的には向かい風に立ち向かった勇気を称え、10km/hアップに等しいと認定しよう。
おめでとう、オレ。

Tm Dst Av Mx
1:46'53 44.41km 24.9km/h 42.6km/h

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拭き掃除&チェーン注油

たった1300km

オレのTREK2.1は2009年8月に購入したが、細々と乗っているもんでまだ1300kmしか走っていない。1300km「しか」である、「しか」。鹿だよ鹿。中学生の時、修学旅行で行った奈良で鹿に1000円札食われたことは死ぬまで忘れない。
鹿し。あいや、しかし。自分がこの世界に足を踏み入れる前に「1年半で1300km」と聞いたら、その瞬間に泡吹いて気ィ失って死んでしまいそうなぐらい途方もない距離だと感じただろう。それが今や「たった1300km」である。ロードバイク乗りにとって、走行距離は文字通りマイルストーンなのだ。

ロードバイクは繊細くん

そんなわけでオレの手と足で大事大事に育てられた箱入り息子だか娘のTREK2.1なので、ピカピカのカピカピである。特に不具合もないし、異音もなく、何の問題もない。
一度、ちょっとだけ前後ディレーラーの調整をしたぐらい。特にフロントディレーラーから音がするようになって、見たら取付部が緩んでいたので掃除がてら外してみたら、戻すのにえれぇ苦労した。
すんげー繊細なんだ、ロードバイクって。フロントディレーラーで言えば、取り付けのちょっとした角度とか、ワイヤーのちょっとした張り具合で、変速フィーリングにめっちゃ影響する。「てめ繊細すぎんだよ! もうちょっとシャキッとしやがれ!」としばきたくなるのを必死に堪えて、ちょびっとずつ、いじましく、慎ましやかに、ボルトを回したり締めたりするのだ。

触らぬロードバイクに祟りなし

決まった時もカッチリした手応えがあるわけじゃないから、「これでいいのかな」「ホントに合ってるのかな」と、常に不安が残る。繊細くんはめんどくせーから、なるべくいじりたくないというのが本音だ。
というわけで、「異音が発生しませんように」とか「トラブルが起きませんように」と祈るばかりである。そして万一トラブッたら、速攻プロショップに持って行ってやろうと思っている。

結局はエンジン次第

そうは言っても、拭き掃除とチェーンへの注油ぐらいはしてもいんじゃね? というわけで、本日久々に敢行。車体は拭き掃除をしてからぜいたくにプレクサスで磨き上げ、チェーンはパーツクリーナーで掃除してからフィニッシュライン・テフロン プラスルーブ ドライを注油した。
……なーんつって、分かってる人みたいでカッコいいけど、やってることは合ってるんでしょうか? 全然分かんね。元がキレイなもんだから、あっという間に終了した。
しかし、ロードバイクっつうのはカッコいい。エンジン、しっかりしなくちゃなあ。

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