入間川サイクリングロード・豊水橋〜スズメのお宿

何でまた、風の中を自転車で?

ドアを開けた瞬間に風が吹いててゲンナリする。やだよう、風。しかも北風。ピープーと結構強く吹いてるし。
いやでも、ビンディングペダルに慣れるためにも、失われた体力を奪還するためにも、走りに行こうじゃないか。しくしく。やだよう。
しかし、昨日のチェーン清掃&注油により、走りが軽い。待てよ、……ってことは、結構重くなってたってことだ。ってことは、結構な頻度で注油するべきなのだろうか。
分からない。

ロードバイクはやっぱり繊細くん

分からないことはよくない。さっそく調べてみたら、どうもオレが使っているフィニッシュライン・テフロン プラスルーブ ドライだと、100kmぐらいで注油ってことらしい。
げ。マジで? みんなそんなマジメなの? オレ、全然そんなにマメにやってなかったじょ? やべー、もうちょっとちゃんとしよっと。
しっかしロードバイクって、やっぱ繊細くんなんだなー。お手入れちゃんとしないとダメな子ちゃんなのか。そうか。

今は考えなくていい

そんなわけで、入間川サイクリングロードに入ってからも、比較的軽快にペダルを回せた。ビンディングペダルの使い方も何となく分かってきたような気がしないでもないこともなきにしもあらずな雰囲気になってきた。
要するによく分かっていないわけだが、あんまり引き足だ何だかんだ考えてると面白くないことは分かった。「いやいや、あんまり難しいことを考えずにグルグル回してりゃいいんだよ今のうちは」と気持ちを切り替えた途端に、楽しくなってきたのである。

アメダスならぬカゼデヤンス

とルンルンしていたのも束の間。風の脅威は増すばかりだった。ここで、高精度入間川サイクリングロード専用風速風向観測装置・カゼデヤンスのデータを見てほしい。

本日は北または北西の風で、最大約9m/sの風が吹き荒れていたことが見て取れる。オレは入間川サイクリングロードを左下から右上方向に走る。つまり往路はモロに風にブチ当たりながら走行せざるを得ないのである。

面白くないことだらけ

いやー、しんどいしんどい。みるみるうちに速度が落ちていく。オレの乏しいパワーと乏しいやる気が、どんどん風に吹き飛ばされていく。
ドンッと強い風に吹かれると、ハンドルは取られるし、速度は18km/hとかまで落ちちゃうし、全然いいことがない。ちっとも楽しくない。まるで面白くない。
ようやく初雁橋まで着いた時は、「もうここで引き返そう」とは思わなかった。全然思わなかった。悔しいじゃん、風風情に負けるのは。風に向かって走るのは面白くないけど、風に負けるのはもっと面白くない。
つうわけで、一昨日の折り返し地点だったスズメのお宿まではぜってぇ行ってやると心に誓いつつ、風に押し戻されて泣きそうになりながら、ヒーフーヒーフーヒーフーフー、と走るのであった。

サイクリングロードだけに

ようやくスズメのお宿に到着したが、先客がいらした。ママチャリのオッサンが背中を丸めつつひとりパンを食している。あんまり気軽に話しかけられそうな雰囲気のお方ではなかったので、ちょっと先のベンチで一休み。

ベンチから入間川方向を眺める。どこのサバンナかという光景である。どっかからサイか何かがバババーッと飛び出してきそうである。入間川、侮れず。
今回は迷うことなく迂回路の指示通りに走ったが、後ろにいたオッサンふたり組ローディは迂回せずに土手上を突っ切った様子だった。まぁいいけど。

行きは怖い帰りはよいよい

そして帰路である。押せ! オレの背中を押せ! 風! 押しやがれこの野郎! 行きはオレの腹を押したんだから、帰りは背中を押せ!
っつう感じで、実際速い速い。行きにガマンした甲斐があったってもんだ。クールクルと快調に、実力以上に回すのであった。
トータルで一昨日より平均で1km/hアップ。オレ的には向かい風に立ち向かった勇気を称え、10km/hアップに等しいと認定しよう。
おめでとう、オレ。

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1:46'53 44.41km 24.9km/h 42.6km/h

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